突然、夫が不機嫌になることが続くと、
してきますよね。夫の機嫌が悪くなる理由がさっぱりわからず、いきなり、しかも頻繁に、不機嫌になられてしまうと、
などのネガティブな感情が、心の中でドロドロと流れ始めてくることがありますよね。そして、ネガティブな感情で心がいっぱいいっぱいになった瞬間に、抑えきれない感情が、夫への怒りとして爆発してしまうものです。
その一方で、夫の不機嫌への怒りを爆発させ続けていると、突然、
瞬間が訪れることがあるんです。プツリと切れてしまった静寂の瞬間に、暗い雨雲のすきまをかいくぐって落ちてくるのが、稲妻のような「離婚」というワード。もう夫の不機嫌を見たくないと、シャットダウン状態に切り替わることがありますよね。
今回は、不機嫌な夫にもう疲れてしまったときに、夫婦関係を回復させていく方法を、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。テーマは「大航海を生き抜くためには」です。よろしくお願いします。
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こんにちは
夫と私、3歳の男の子の3人家族で暮らしている結婚4年目の専業主婦です。夫とは出会って1年未満で授かり婚をしました。転勤族で相談相手がいなく、こちらに思い切って相談したい!と思い送りました。
タイトルの件、夫の突然の不機嫌に悩んでおります。普段、機嫌のいいときはふざけたり、ユーモアのあることを言ったりして笑わせてくれることも有るのですが、外食や旅行、ちょっとした外出をするときはなど、90%くらいの確率で機嫌が悪くなってしまいます。また、日常でもちょこちょこ理由のわからない不機嫌があります。このようなことは結婚する前からもちょくちょくあり、そのようなときは自分の存在を否定されているような、見下されているような悲しい気持ちになります。「不機嫌の理由があるなら言ってほしい!」「もう絶対あなたとは外出(外食)したくない!」と私が言い放ち、家事育児のモチベーションダウン、私が家事放置、しばらく口をきかない(最長2ヶ月弱)といった生活を繰り返してきました。喧嘩や話合いでなんとか持ち直しやってきたのですが、先日、また謎の不機嫌が起こったとき、「もうこれ以上無理」と怒りとはまた違う、この人に関わりたくない顔も見たくない、話たくないといった感情が出てきました。
相手は変わらない、自分を変えるしかないと思い、反応しない練習をしていた時期もあるのですが、どうしてもこの突然不機嫌になるということが許容できずにいます。家族をおもってごはん作ってるのに!とか、せっかく予約して行った外食のお店でムスッとされるとやり切れない気持ちになります。
何度か離婚の話も出ましたが、夫は子どもを可愛がっておりこれまで具体的な離婚話は出ておりません。私は、なんとかいい関係になれないか、模索してきましたが、私に寄り添うというようなことはしない人なので、疲れてしまい、子どもが不仲に気付いているようで気をつかわせてしまい、罪悪感も日々増しています。
専業主婦というとても狭い世界で生きているので、夫に依存して他人軸になってしまっているのでしょうか
自己肯定感をわざわざ下げてくるパートナーって離れた方が良いのでは…と感じています。ちなみに以前、夫と話合いをしたときは、不機嫌の部分だけでなく、トータルの様子で判断してほしいと言っていました。
夫のお給料で生活させてもらい、ありがたく思っています。
ただ、結婚してから今まで、同じことの繰り返しで、一度気まずくなると長引くのでまだまだこんな生活が続くと思うと身が持たないと感じています。
家に閉じこもることが多く、一人で考えていてもマイナスな感情が増えていきそうなので、何かアドバイスいただけますと嬉しいです。よろしくお願いします。
【ご相談者様名:ゆーママ様】
『ゆーママ』さん、ご相談いただきありがとうございます。心理カウンセラーの岩田昌樹と申します。
ご相談文を拝見して、私が最初に感じた印象は、ゆーママさんにとって、
ということでした。
そんなネガティブな感情をご主人に対して持っているのに、大切な存在であるはずがない。そう思われるかもしれませんね。でも、どうでもいい人に対して、感情は動かされすぎないものです。
どうでもよくない人だからこそ、これだけ強く感情が揺れ動いてしまうのではないでしょうか。
「一緒に住んでいるから」「子供の父親だからですよ」とおっしゃられるかもしれませんね。でも、夫婦であっても、「もう、夫のことはあきらめています」というような
することもできますよね。でも、ゆーママさんは冷たい関係性を選択していないんです。それだけ温かい方なんだろうなと、私は思うんです。
もしかすると、ご主人に対してだけじゃないかもしれません。ゆーママさんは、
方ではないでしょうか。周りの方々の雰囲気に反応して、感情が揺さぶられることが多くはないですか。もしそうであれば、それだけ、ゆーママさんは愛情深くて、愛を与えたいと強く願っている方なんだと思います。だからこそ、相手の反応が気になってしまうのかもしれません。
ほっておけないんですよね。ゆーママさんは
んだと思います。当然ですよね。自分が、相手に対してしていることと同じことを、相手にも無意識に求めてしまうのが人間ですからね。
一方のご主人も、ゆーママさんと似ている所があるのかもしれません。ご主人が不機嫌になりやすいということは、感情が動かされやすいということですよね。つまり、愛情深くて、温かくて、お互いが
んです。
愛情・温かさは、自己解決できるものではありません。人とのコミュニケーションがあって初めて成り立つものです。相手に与えるときは、顔を見ますよね。そっぽを向いて、顔を見ずに与えられる人はいないですから。
つまり、愛情深くて温かい人は、感情が動きやすくて、外側の環境に振りまわされやすくなることがあるんです。
ゆーママさんご夫婦の状況を、私なりにイメージすると、
そんなイメージなんです。ゆーママさんが乗っている船が、荷物をたくさん積んだタンカーであれば、ハリケーンに襲われても、それほど心配がないですよね。すこしは揺れると思いますが、なんといっても重心が安定しています。ハリケーンに襲われている中でも、もしかしたら、
ぐらいの揺れで収まっているかもしれません。
一方で、小さなヨットで航海をしているとしたらどうでしょうか。小さくて、軽量で、重心は不安定なので、優雅にディナーどころではありませんよね。大きな波が船の甲板どころか、船内にまでなだれ込んできます。帆の柱が折れてしまったり、
で、険しい表情どころか、青ざめて凍り付いた表情になるでしょう。
青ざめた表情を周りの人が見ると、もしかしたら「不機嫌な表情」に見えるかもしれません。心の中が、ハリケーンに襲われている状況なのかどうかは、他人にはわからないものです。あるいは、突然現れたハリケーンに対して、
を感じているのかもしれませんね。
つまり、不機嫌(振りまわされる)かどうかは、
によるんです。「晴天」か「ハリケーンに襲われている」かなどの周りの環境は、思っているほど関係がないんです。もちろん、大型タンカーでも、揺れるでしょうから、影響をまったく受けないわけではありません。でも、揺れすぎないんです。
ゆーママさんご夫婦は、お互いが揺れやすい(影響されやすい)ご夫婦なのではないでしょうか。愛情を与えたいと思いすぎていて、不機嫌(天気)に、振りまわされすぎているのかもしれません。
では、不機嫌(天気)に影響されにくくするためには、どうすればいいのでしょうか。
です。
です。タンカーは、積載できる量も大きいので、愛を受け取れる量が大きいですよね。ヨットは、少ししか積めません。愛を受け取ろうと思っても、たくさん受け取れないんです。
小さなヨットのままで、積み荷(愛)をたくさんほしいと願っても、重さに耐えきれず、
だけです。だから、大きな船に乗り換えていくことが大事なんです。愛を「受け取れる」器を大きくすることです。小さなヨットのままだと、愛を「受けとり拒否」せざるを得ないんですよね。
実は、感情が揺れ動きやすい方は、
していることが多いんです。自分に自信が持てないから、みんなから愛を与えてもらっているのに、「価値がない私に、みんなが愛を与えてくれるはずがない」と思ってしまいやすいんです。
相手にホメられたときに、素直に心の底から喜べる人は、「愛を受け取れる人(タンカー)」です。「私なんかをホメてくれるなんて…。もしかして、代わりに私に何かしてほしいのかな?」とホメられたことに
人は、「受け取り拒否してしまう人(ヨット)」なんです。「ホメられるわけがない」と、自分が自分を否定してしまっているんですよね。
無意識に、自己否定をしてしまっていないでしょうか?自己否定とは、
です。
そう思えば思うほど、自分を傷つけてしまいます。自分が乗っている船を、ハンマーでたたいているようなものです。生まれたときは、ヨットではなくて、船に乗っていたのかもしれません。でも、船を壊し続けていると…。いつのまにか、小さいヨットになってしまいますよね。
夫婦は、人生の伴走者ですよね。小さなヨットで、
しているとしましょう。強烈なハリケーンが来たら、ヨットは制御を失いますよね。並んで走っているヨットは、お互いがぶつかり合い、一方のヨットの先端が、もう一方のヨットにぶつかり、大きな穴を開けてしまうこともあるでしょう。
もちろん、制御を失っているのは、どちらのヨットも同じです。お互いにぶつかり合い、壊し合い、ふたつのヨットは
かもしれません。そうなってしまったら、離れて別々に航海しないと、生きていけないと感じてしまいますよね。そう。「離婚」という言葉が出てきてしまうんです。
夫婦の一方が、タンカーだったらどうでしょうか。タンカーと小さなヨットが並んで走っている。強烈なハリケーンが来ても、安定しているタンカーは、
になるでしょう。小さなヨットは、タンカーに守ってもらえるんです。揺れが小さくなりますよね。つまり、感情に揺さぶられることが少なくなるんです。
すると、どうなるでしょうか?並走してくれているタンカーのおかげで、少し安定した航海ができるようになった小さなヨット。大きな波が来ても、
が出てきますよね。小さなヨットを改造してみようと思う「余裕」が生まれてくるんです。つまり、「愛を受け取る」余裕が生まれてくるんですよね。いつしか、小さなヨットは、クルーザーになり、船になり、豪華客船になり、そして、タンカーになっていくかもしれません。
「(ご主人から)愛を与えてもらっていない」から、不機嫌(感情が揺れ動く)になるわけではないんです。私が「愛を受け取り拒否」してしまっているから、愛の量(積み荷)を大きくできず、
不機嫌(感情が揺れ動く)になってしまうんです。
自信(自己肯定感の高さ)とは、評価や実績・成果など「外」から得られるものではありません。
です。本物の自信は、根拠がある自信ではなく、根拠のない自信なんです。根拠のない自信とは、愛の積載量の多さです。
積載量の大きいタンカーに乗って、愛(荷物)を
にすれば、「(ご主人から)愛をたくさん与えてもらっている」ことに、気づくようになります。それは、ご主人も同じです。ゆーママさんが与えている愛情に、気づいてくれるようになります。
ゆーママさんご夫婦が、タンカーで並走できるようになると、強烈なハリケーンが吹き荒れる中だったとしても、お互いのタンカーを行き来して、ふたりで
でしょう。ふたつのタンカーがつながれば、安定感はさらに増していきますよね。
受け取り拒否してしまっていることに、自分ではなかなか気づかないものです。無意識なんですよね。「もしかしたら、拒否してしまっているのかも?」と意識することが大切です。不機嫌になるご主人の方が悪いと思う気持ち。私も痛いほどわかります。影響されない人間はいないですから。
ですが、ゆーママさんの人生の大航海は、
んです。人の人生には必ず、雨の日もあります。雷が落ちる日もあります。ハリケーンが連続して訪れるときもあります。天気を恨んでいても、仕方がないんです。
天気に負けない安定感を作るしか、人生の大航海を乗り切る方法はないと、私は思いますよ。
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