夫(旦那)から、妻(嫁)へのイライラが止まらない…。
夫(旦那)は真剣に、「もう明日からは、絶対にイライラしないようにしよう!」と心の中で、ときには言葉にして、強く誓います。
だけど、また数週間経つと、何かに反応してしまい、制御が効かず、
してしまう…。
そんなことが、よくありますよね。そんなとき、実は「自分を変えなきゃ!」と、強く、真面目に、真摯に取り組んでいることが、逆効果を招いて、イライラが暴発する原因になってしまっているケースが多いんです。
キーワードは、
今回は、「超・平和主義者」がイライラという戦争を、無意識に起こしてしまう心理について、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。
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結婚して2年目になります。
僕は、妻の些細な言葉の違いにイラッとしてしまうことが多いように思います。
「でもさぁ」、「いや」などの否定的な言葉に敏感に反応してしまったりもしますし、
「〇〇してあげようよ」という妻にとっては提案の言葉も、僕にとってはコントロールされるように感じてしまう自分がいます。
どうしてイライラするのか。マイルールを見直して、なくても良いマイルールは断捨離するようにしていったので「まいっか」と思えるものも増えたのですが、それは手放せているのか抑圧しているのか、よく分からない時もあります。
イラッとしてから、「妻にとってはこういう意味なんだろう」とか「これはマイルールに囚われていないか?」と考えることもあるので、少しモヤモヤを抱えたままの時も多いです。
そしてそれが積み重なってくると、復讐?みたいな形で、相手に嫌味っぽくイライラを出してしまう自分がいて、それがより自己嫌悪です。
余談ですが、僕は潜在意識が性悪説的な考えで、妻は性善説的です。そこへの嫉妬が、話し合いや喧嘩の時はイライラ心に乗っかって出てきてしまいます。それがさらに自己嫌悪です。
不快に思った時点で、上手に小出しにする方法などがあれば良いのかなぁ、と思っているんですが・・・
職場や仕事のお客さんなどは「そもそも自分とは言語の違う宇宙人だ」と思えて、境界線のある関係が作れています。妻にもそれができると良いなと思うのですが、心の底で境界線を作ることへの恐れ、寂しさを感じてしまう自分もいます。
また、普段は妻を信頼しているのですが、時々「寝耳に水」のように言葉遣いにイラッとしてしまうので、普段の妻の愛情も疑って、上手に受け取れない自分もいます。
妻の言葉に反射的にモヤモヤ・イライラを抱えてしまうことを減らしたい。イライラした時でも復讐心ではなく、建設的に話し合える自分になりたいなと思っています。
【ご相談者様名:ひろ様】
『ひろ』さん、ご相談いただきありがとうございます。心理カウンセラーの岩田昌樹と申します。
私自身「マイルールの宝庫」ですので、マイルールの断捨離ができている『ひろさん』は、「すごすぎる!」と思わず、ひとりで叫んでしまいました(笑
自分をより良くしていきたいという成長意欲にあふれているんですね。
でもそんな中、順調に「マイルール」を手放せている気がしていたけれど、
と、感じるようになってきたんですね。
そうなると、
「もしかしたら抑圧しているだけなのかも?」と疑心暗鬼になってしまいまうのも、仕方がないですよね。そして、
繰り返しになりますが、「マイルールがイライラの原因かも?」と気づいて、意識されてきたことは、とても素晴らしいことだと思いますよ。
そうして断捨離をしていたのに、イライラがまだ解消されないのは、もしかしたら、
にいるからかもしれませんね。
奥様にイライラしてしまう原因は、『ひろ』さんの「マイルール」に抵触しているからでしょうか。果たして、それだけなのでしょうか。
その答えを探る前に、そもそも「マイルール」が作られた理由から考えてみたいと思います。
それは、『ひろ』さんの
かもしれないと、私は思います。
というところから、それが感じ取れるんですよね。
コントロールされることに、とても敏感に反応されている様子が伺えます。それは、コントロールをされた苦い経験があったからではないでしょうか。
誰かが自分をコントロールしようと、自分の敷地に侵害してきた。もうこれ以上コントロールされたくない。だから、「マイルール」を作ったんですよね。
「マイルール」の根源は、
という期待ですからね。
ちょっと言葉が強すぎるかもしれませんが、侵略戦争を仕掛けられてしまったのかもしれませんね。それは理不尽だし、許せないし、お先が真っ暗になることだってあったでしょう。
イライラするのは当然ですよね。イライラという感情がわいてこない人は、もう自暴自棄になって、希望を失って、無気力になっている状態だと思いますよ。
自分の自由や平和を守りたいからこそ、マイルールを作ったんです。
だから、本当は平和主義者なんです。ノーベル平和賞候補なんだと思いますよ。イライラさんは。
そして、実際にノーベル平和賞を受賞した人たちは、
人たちが多いのではないでしょうか。ただ、平和になることを待っていた人たちではないと思います。
闘って勝ち取るまでの道のりは、決して平坦ではなかったと想像します。もしかしたら、イライラすることが日常茶飯事だったのではないでしょうか。
『ひろ』さんは、平和主義者として戦っているだけだと思いますよ。だから、
と、誇りを持ってもいいのではないでしょうか。
よく勘違いされるんですよね。
だと。一概には言えませんが、違う場合が多いんですよ。本当は、
なんです。
「イライラ」「マイルール」は、平和の維持・自衛のための
みたいなものだと、私は思っています。
外国から飛んできたミサイルを打ち落とす迎撃ミサイルは、あくまで自国の平和のためです。だから、それ自体は悪いものではないんです。
「パトリオット・ミサイル」が問題なのではなく、自衛のためとはいえ、過剰に反応しすぎてしまっていることが問題なんですよね。
でも今、『ひろ』さんは、「マイルール」「パトリオット・ミサイル」そのものを排除しようとされています。
ではなくて、「過剰反応」
精度の問題だと思いますよ。
では、その精度をあげるためにはどうすればいいのでしょうか。精度の低さは、
から来ています。
「マイルール」「パトリオット・ミサイル」を信頼できていなからこそ、怖れから焦ってしまい、無意識に発射ボタンを押してしまっているんです。
『ひろ』さんが、平和のために長年かけて作り上げた「マイルール」「パトリオット・ミサイル」を信頼するべきだと思いますよ。
とおっしゃっていますが、本当に「性悪説的な考え方」を『ひろ』さんがされているのか、すこし疑問を感じました。第三者から見ると、もしかしたら、こう見えるのかもしれませんよ。
すこし極端に感じたでしょうか?ですが、「性善説的な考え」「性悪説的な考え」と2択で考えてしまうのも、もしかしたら極端かもしれませんよ。
もちろん平和を守るためには、防衛装備を持ってはいけないという考えも大切な考えでしょう。それも間違っていないと、私は思いますよ。
ただ、
そう思いませんか?
『ひろ』さんが、奥様の性善説的な考えに嫉妬されているということは、
と思われているということですよね。
ただ自分の中には「マイルール」という防衛装備がある。平和を守るためとはいえ「武器」を持ってしまっている自分は、性悪説的な考えの人だと思っているというわけです。
でも、本当に性悪説的な考えの人は、性善説的な考えに憧れたりはしないんですよね。
つまり、私から見ると『ひろ』さんは、「超」性善説的な考えを持っている方に見えるんですよね。
イライラしてしまう自分を攻撃(自己嫌悪)してしまうのは、「自衛隊を解体せよ!あれは軍隊だ!」と
のと同じかもしれませんよ。いつのまにか、国内で戦争が起きてしまい、国力が落ちてしまうという最悪の結果を招いてしまうこともあるでしょう。
そして、内紛の隙を狙って
と怖くなって、ビクビクして敏感に反応してしまうことになるでしょう。
外国が軍備予算を増やしただけで、戦々恐々としてしまい、攻め込まれてしまうかもしれないという怖れから、
ことになるんです。
「平和主義者」と「超平和主義者」は、その完璧度合に、多少考え方の違いがあるかもしれませんが、同じ平和主義者なんです。
平和主義者同士、テーブルについて、話し合い、
現実問題、丸腰って、怖いですよね?そして、『ひろ』さんは自国の平和のためには必要だっただからこそ、「マイルール(防衛システム)」を作り上げたんだということを思い出しましょう。
「マイルール」は、私の味方ではないでしょうか。
国(自分)の中が、平和であれば、世界に敏感に反応して、イライラする必要もなくなると思いますよ。
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