夫婦生活を続けていると、必ずと言っていいほど浮上してくる問題が、
ですよね。「価値観の違い」で悩まない夫婦は、世の中には存在しないと言い切ってしまいたいぐらい、当たり前のように登場してくる言葉とも言えます。
この問題を乗り越えていかなければ、夫婦生活を長続きさせるのは難しいものです。
そういう意味では、「価値観の違い」という言葉ほど、気軽に使われやすい言葉もありませんよね。ですが、本当の問題は、その裏側に隠された
です。そんな隠されている感情の中でも、特に多いのが「寂しさ」なんですよね。
そんな寂しさを、「価値観の違い」という言葉で表しているとも言えるんです。
今回は、夫婦の価値観の違い・特にその裏に隠されている「寂しさ」という感情の乗り越え方を、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。キーワードは、
です。
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結婚2年目です。夫との価値観の違いが分かってきて、この先不安です。。
夫婦仲は良く、子供は持たなくてもいい、という考えはお互い納得しており、離婚したいと思ったことはありません。
ですが、休日にやりたいことや、好きな生活環境が全く違っていて、お互い別にパートナーを見つけた方がいいのではないか、、?と思っています。
私は都会的な生活が好きで、ちょっといい食事やホテルで過ごす時間が好き。1人もいいですが、もちろん旦那さんも一緒がいいです。住むのも都会がいいと思っています。
旦那さんはアウトドアが大好きで、都会よりも田舎派。電車移動は嫌いで、お金をあまり使いたくないと思う人です。旦那さんも『一緒にキャンプしよ〜ゲームやろー』と言っているので、一緒に何かしたいんだと思います。。
じゃあ趣味を一緒に楽しめる同性の友達を見つけよう!とも思うのですが、元々友達が少なく、今からそういう友達を見つける努力をしなきゃいけないのか、、と思うとわくわくではなく、しんどいなぁと思ってしまいます。。
前に旦那さんに『ちょっと贅沢したい』と言ったら『俺は別にしたくない。価値観違うわ』と言われてしまい、旦那さんは親の借家も背負っているのでそれ以来自分の要望をいうことを諦めました。。
夫婦である以上は、同性の友達をつくるとか、そういう努力をするべきでしょうか、、?どこにいくのも1人なのは寂しいです。。
【ご相談者様名:y様】
『y』さん、ご相談いただきありがとうございます。心理カウンセラーの岩田昌樹と申します。
どこにいくのも1人きりなのは、確かに寂しいですよね。1人で過ごす時間も、ゆっくり楽しめて好き…。だけど、ふとした瞬間に感じる寂しさは、
があるものですよね。
しかも、仲が良くて、誰よりも身近な存在であるご主人は、別の趣味を満喫して楽しそうにしているように見える…。そんなご主人を見ていると、より一層「深い寂しさ」に襲われるものですよね。
夫婦の価値観の違いは仕方がないけれど、時には私の楽しみに寄り添ってくれてもいいのにな…。そう思いますよね。私もそう思います。だから
と勇気を出して、伝えてみられたんですよね。でも、
ピシャッ!と、扉が閉められたかのような反応を目の前にすると、夫婦の価値観の違いに、歩み寄りが「1ミリもない」ように感じてしまいますよね。
ただ、そんな中でも、
夫婦仲は良い。しかも、離婚したいと思ったことがないんですね。それなのに…
離婚したいと思わないけれど、別のパートナーを見つけた方がいいのかも?と思われるのはなぜなのでしょうか?
もしかすると、
と感じているのかもしれませんね。ご主人のことを、愛していて、大切に想っているからこそ、
と思われているのではないでしょうか?
どこにいくのも1人だと感じる「寂しさ」を埋めることが最優先であれば、ご主人の趣味に合わせて、ムリしてでも
と言ってしまいそうですよね。寂しさ「だけ」を埋める方法は、色々とありそうですからね。
さて…。すこし痛い話をしなければいけません。
寂しさは、「相手がわたしを受け入れてくれていない」ときに感じるものだと思いますよね。でも、実際は違う場合が多いんですよね。
ときに、寂しさを感じることが、残念ながら多いんです。
痛いですよね。書いている私自身にも当てはまることなので、私の心も、ものすごく痛いです…。
でも…。自分の心を必死に守った結果だから、仕方がないんですよね。誰だって「守り」に入っていると、
ものです。だから仕方がないんですよ。
おそらくですが、『y』さん。昔からずっと「寂しかった」のではないでしょうか?
そんな感情が、心の隅っこの方で、いつもうごめいている。そんな感じはありませんか?
そのうごめきが飛び出さないように、ガンバって我慢しながら守っているんだと思いますよ。
飛び出してしまうと、みんなが悲しむと思っているから、出さないようにしている。それが「優しさ」というものですよね。
その「優しさ」も含めて、
そう思うのは、人として、当たり前だと思いますよ。
そんな本当の気持ちをご主人に伝えられたら、「素晴らしい!」と思いますが、なかなかハードルが高いかもしれませんよね。頭ではわかっているけれど、心がついてこない…。なんてことがあるかもしれませんよね。
もしかしたら、これまで必死に我慢して、言わないようにしてきたのかもしれませんからね。伝えることが難しくても、自分を否定しないでくださいね。
そんなときに心掛けてほしいことは、
ということなんです。ふたりが共同市長になった感覚で、自分たちの街を作ってみてほしいんです。
などなど。
市の予算に合わせて、あるいは、予算の増やし方も含めて、ふたりの理想を話し合っていく。すると、夫婦の進むべき方向性が明確になり、
が自然と生まれてくるんです。
夫婦の価値観の「違い」にばかり目がいってしまうと、向き合うのが怖くなってしまい、知らず知らずのうちに「同じ」を見つけることに、及び腰になってしまうものですよね。
ですが、夫婦の価値観の「同じ」ところに目を向けるようになると、
という目線で見れるようになってくるものですよ。
つまり「ふたりの都市計画」は、ふたりの「違い」ではなく、
なんです。ふたりの「違い」に目が向いていると、寂しさが刺激される。でも、ふたりの「同じ」に目が向いていると、安心感が生まれる。
人は、想像以上にシンプルな生き物だと思いますよ。
人間関係を円滑にしていくために、「理解」「相性」「コミュニケーション能力」「伝え方」「価値観」「組織体系」「経済力」なども、もちろん大切。
でも、それ以上にふたりが納得した上でつくる
がとても役に立つんです。
目指すふたりの「将来目標」が明確にあれば、様々な障害は、ネガティブな要素ではなく、
として、ポジティブに働く要素になるはずなんですよね。
方向性がバラバラだと、障害物があったとき、避ける方向も人それぞれ。だから、1人1人の個性に合わせて、別々の行動をしていきますよね。
でも、向かうべき方向性が決まっていれば、障害物があったときに、ふたりで話し合いますよね。協力し合いますよね。そして、乗り越えたとき、ふたりはまた同じ方向に進み出すんです。
その繰り返しが、ふたりの一体感の源です。
になるんです。
さらに、ふたりの都市計画つくりには、2つの大きなメリットがあります。
ができるんです。しかも、「知る」「知ってもらう」に直接向き合う必要がありません。
「知る」「知ってもらう」だけに真正面から向き合ってしまうと、主導権争いが勃発することだってありますよね。
どんなことでも、目の前に突きつけられてしまうと、人は逃げたくものだからです。あくまで、直接向き合うのは、ふたりの将来の都市計画です。
ことがポイントになんですよね。
すこし話がそれてしまったように感じるかもしれませんね。つまり、夫婦の価値観の違いが気になってしまうのは、お互いの将来目標がないからなんです。
もう少し正確にいうと、ふたりの都市計画が「ない」ことが問題なのではなく、ふたりの都市計画つくりを
となるんです。「しようとする」ことで、お互いのことを本当の意味で「知る」ことができるようになります。
「知って、理解できた」相手のことを、人は嫌いにはなれないものです。「知ってもらって、理解してもらった」相手のことを、人は好きになるものです。
という公式が立てられるのではないかと思ってしまうぐらいです。
そして、ふたりで作り上げた成果(計画)があるからこそ、「強い結びつき」が生まれるんです。
強い結びつき・一体感が生まれて、初めて
ものではないでしょうか。
夫婦とは、不思議な存在ですよね。「安心感」と「一緒にいる時間の長さ」は、もしかしたら比例しないのかもしれませんね。
何かを作り上げる
が大事なのでしょうね。お子様を持たれないようでしたら、なおさら、何か象徴的な計画を意識的に作る必要があるのではないでしょうか。
「安心」に比例するのは、「価値観」でも「相性」でも「コミュニケーション」でもないのかもしれません。「ふたりだけの目標」だと私は思いますよ。
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