2021/09/07
2024/04/20
長い人生の中で、最も多くの時間を費やされるのが、仕事ですよね。そんな仕事の悩みのほとんどは、職場内の「人間関係」と言われています。
実際、私たちにご相談いただく悩みの中でも、一番多いのは「仕事の人間関係がうまくいかない」という悩みなんです。まずは、私たちに寄せられた仕事の人間関係の悩み相談の一例をご紹介してみたいと思います。
「わたしはちょっと違う悩みかも…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、人間関係の悩みの根本原因は共通していることが多いものですよ。
今回は、仕事の人間関係がうまくいかない理由と、人間関係がうまくいく考え方を、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。
\動画でもご覧いただけます!/
悪気はないけれど、いつのまにか人間関係がギクシャクしてしまっていた…ということがありますよね。そんなとき、
ダメな人間だとわたしを責めて、萎縮してしまうことがありますよね。
そう悩みながら、できなかった自分と一生懸命に「にらめっこ」して、ダメなところの穴を埋めることに必死になる。
凹凸がなくて平坦で、「みんなと同じことが」ができる人になるために、頑張っていませんか?
でも…その穴は、
ものですよね…。
それは、わたしの個性をなくす行為で「楽しくない」からなんです。楽しくないことには、人は積極的にはなれないもの。
心の奥底では、抵抗感があるのだと思いますよ。「みんなと同じことができるようにならないと!」という
「でも、わたしは楽しくない!」という
相反する2つの気持ちが、がっぷり四つでせめぎ合う。そうすると、前に進まない。膠着状態が続いてしまいますよね。
ジリジリと「緊迫した苦しい」状態が続くだけ。すると次第に、アタマもカラダもカチコチに緊張してきてしまいますよね。
それが「萎縮」へとつながっていくんです。
アタマも、カラダも、カチコチになった「萎縮」状態は、悪循環を生み出します。
みんなと同じ「普通」にならなきゃ!と思えば思うほど、
んですよね。
仕事の人間関係は「誤解」の連続です。たとえば、仕事でミスをしてしまったとき、周りの人にこんな「誤解」をされてしまうことがありますよね。
直接そう言ってくれれば、誤解を解くことができるかもしれないけれど、なんとなくの態度で伝えられた場合、対応に困ってしまいますよね。
一方で、わたしの状況はどうだったのでしょうか。
「悪気はまったくない…」ということも多いですよね。でも、
だから、相手は想像して、妄想を膨らましてしまいます。人間関係に「誤解」が生まれることは、避けられないものなんですよね。
ちなみに、「誤解」はわたしに対してだけではないですよね。相手に対してだって、「誤解・勘違い」をしているものです。たとえば、
という勘違いも多いのではないでしょうか。わたしはミスが多くて、『普通』ではないから、「怖くて」「人の目を気にして」しまう…などと思っていませんか。
外からみると、みんな強そうに見えるけれど、実際は、わたしと同じように「怖くて」「人の目を気にしている」ものですよ。でも、わたし「だけ」だと思ってしまうのは、当然かもしれませんよね。
「内側」を知っているのは、誰だって自分のことだけですからね。仕方がないですよね。自分以外のことは、みんな「外側」のことしか知らないんです。そして「外側」は、みんな
です。みんな「仮の姿」ですよね。そうすると、強く見えてしまうのは当たり前ではないでしょうか。
みんな「怖い」し、「人の目が気になる」ものです。あなただけじゃないんですよ。
では、みんなはなぜ「怖く」感じているのでしょうか?それは、
みんな、相手が「内側」で何を考えているか、わからない。わからないと、不安になって、怖くなって、防衛的に攻撃してくる人もいますよね。
攻撃してくる人の中には、元々、「不安」や「怖れ」を強く持っている人もいます。でも、「不安」や「怖れ」を強く持っていない人だったとしても、相手の「わからなさ」が多いと、不安や怖れが強くなってしまうものです。それは、
ようなものだから。床に何が転がっているのかわからないし、いきなり襲われてもわからない。そもそも、進んでいる方向さえわからない。 その状況で、「不安」や「怖れ」を抱かない人はいないですよね。
「不安」や「怖れ」 を抱くと、人は防御体勢に入りますよね。ボクシングで、ガードを固めている感じ。そんなときに、対戦相手の肩が「ピクッ!」と動いたらどうしますか?
なにをしてくるかわからない怖さから、
そのうちのどれかを選択するのではないでしょうか?
繰り返しになってしまいますが、わからないから、
と、相手はいろんな可能性を妄想してしまい、どんどんと怖くなっていくんですよね。
そうして、防衛的に口をきかなくなったり、避けたり、攻撃的になったりしてしまうんです。
だから、わたしのことを、わかってもらうだけでいいんです。
迷惑をかけてしまったり…、ミスが多かったり…、言い方が悪かったり…、
それは、たいした問題ではないんですよ。ただ、
わかってもらうだけでいいんです。
そうはいっても、自分の「ダメだな…」と思うところを伝えるのは
と、思ってしまいますよね。
そんなときには、逆の立場で想像してみてほしいんです。
「嫌われているかもな?」と思っている人がいますよね。その人が、わたしの仕事の進め方に違和感があるようで、よそよそしかったり、わたしにだけ、他の人とは違う態度をとってきていたとします。
色々と妄想してしまいますよね。そんなときに、相手から、
よそよそしい態度になってしまう理由を打ち明けられたら、あなたはどう思いますか?
イヤな気がしてしまいますか?
安心しないでしょうか?
心が落ち着いてこないでしょうか?
なぜか「いい人」に見えてこないでしょうか。