2021/11/29
2024/04/20
こんにちは。カウンセリング実績4,000件以上の親子関係修復カウンセラーの岩田昌樹です。
小さい頃からずっと…、そして成人してもまだなお、母親や父親が過度に干渉してくる…。そんな生活が続くと、
そんな怒りが自然とこみ上げてくるものですよね。
昔は、過干渉な親との付き合い方や対処方法ばかりを考えていたような気がする。「でも、もうどうすることもできない…」そんなあきらめモードになってしまっているという悩みをよくお聞きします。
今まで「当たり前」だと思っていた世界が、実は違った…。外の世界と関わる頻度が増えて、友だちや同僚などと話している中で、そんな現実を突きつけられてしまうと、人生に絶望感を抱いてしまうことも多いかもしれません。
羨ましさに襲われて「なんで私だけ!」と、またさらに怒りが爆発してしまうかもしれませんね。
どうしたら、親という存在に苦しまずに生きていけるのだろうかと、悩んでしまいますよね。
そんな方に向けて、過干渉な親との付き合い方・対処方法を5つのステップでご紹介してみたいと思います。
\動画でもご覧いただけます!/
「 過干渉な親への対処方法・付き合い方:5つのステップ」をご説明する前に、お伺いしておきたいことがあります。親に対して感じている怒りや絶望感を、母親や父親に出せていたでしょうか?
もしかすると、直接伝えたことはあるけれど、親が受け入れてくれなかった…。 それどころか、もっと否定されたり、もっとヒステリックに怒られてしまった。だから、
次第に怒る気力もなくなって、何も言わなくなってしまった…。そんな経験はなかったでしょうか?
もし、過干渉な親への怒りで心があふれかえっていたり、親と関係がない出来事でも、なぜか怒りの感情が抑えられなくなっているのであれば、怒りを外に吐き出すことも、同時並行で進めていく方がいいかもしれません。
考えを整理して吐き出すのではなく、わき出てきた感情を、そのまま放出する。
と、ずっと同じ言葉を書きなぐり続けるだけでもいい。
過干渉な親への怒りが枯れ果てて、枯渇するまで吐き出してみてくださいね。
怒りは、溜め込んでしまうと、どんどんと大きくなっていくものです。すると、目の前に広がる世界が、
に見えてきてしまうものなんです。まずは「出す」こと。手放して、見えている世界をクリアにしていくこと。
人に迷惑を掛けなければいいんです。「出す」こと自体に、罪悪感を抱かなくてもいいと思いますよ。
母親や父親が、「アレをしなさい!」「こうしなさい!」と、過度に干渉してくる。ひどいケースだと、1人暮らしをして、物理的に距離を置いたにもかかわらず、それでも過干渉を繰り返してくる親もいますよね。
いつまで経っても、「ひとりの大人」として扱ってくれない…。親にとって、私のことは
だと思っているから、いつまで経っても干渉してくる。わたしは「親の一部」。親子の心の距離感が、とても近いんでしょうね。
母と子は、生まれてきたときは、ほぼ「一心同体」。でも、それが「イヤイヤ期」「社会との関わり」「反抗期」などを経て、子どもが成長するにしたがって、
ですよね。イメージ図をつくってみましたので、ご覧ください。
様々な過程を経て、母(父)から自立して、「理想の私」への向かっていくものです。でも、過干渉でコントロールされてしまうと、自立ができなくなってしまうことが多いですよね。下図のようなイメージです。
ずっと、母親(父親)の側にいるイメージ。干渉・支配されていると、離れようと思っても離れられないですよね。例えがよくないかもしれませんが、過干渉な親のイメージは、
子どもを求める強力な引力で、吸い寄せられていくんです。
一方で、子どもの方も、心のどこかで、母親(父親)の愛情を求めている。「期待してはいけない!」と思いながらも、心のどこかで、過干渉な親が変わってくれることを望んでしまうものですよね。過干渉な親だったとしても、
です。それは仕方がないことですよね。
厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、そういう意味では、子どもの方も「小さなブラックボール」になってしまっているのかもしれません。お互いに強力な引力で求めあっているんです。お互いに「引力がある」「求めあう」とは、具体的にどういうイメージなのでしょうか?
心の距離が近くて、一心同体的感覚なので、
したくなります。自分の手足に近い感覚を持っていると、自由に動かしたくなるものです。
母親(父親)が、子どもをコントロールする。そうすると、子どもはコントロールを失ってしまう。でも、それだと、生きている感覚がない。だから、子どもの方もコントロールをしたくなってくるんです。
耳が痛いお話になってしまうかもしれませんが、そうやって、コントロールされている側が、知らず知らずのうちに、
していってしまうことも多いんです。
じゃあ、どうすればいいのか。
コントロール欲求は、簡単には手放せないですよね。誰だって、自分の人生の操縦桿を握っていないと
ものです。自分の人生を輝かせていくためには、コントロール欲求は必要なもの。だから、コントロールする対象を変えていく必要があるんです。
『母親(父親)や目の前の世界をコントロールすることで、自分を変えていく』のではなく、
ことが大切なんです。「もらう」ことで、自分の人生を変えていくのではなく、自分で「つくる」ことで、自分の人生を変えていくんです。
では、「自分をコントロールする」とは、どういうことなのでしょうか。私は、「習慣・ルーティン」をつくることをオススメしています。
ことを決めるということです。考え方や感情ではなく、「体」をコントロールしていく。ポイントは、やる気ではなく、
にすることです。
何時になったら、寝る。起きる。
何時になったら、散歩に出かける。
何時になったら、コーヒーを入れて飲む。
「やりすぎない」ということも大切なポイントです。やりすぎると、次第に「やる気」がスイッチになってしまいますからね。決めた分数・決めた量だけを毎日する。思考や感情を持ち込まないようにしましょう。
干渉・コントロールは、「振り回される」ことですよね。そうではなくて、「振り回されない」人生にしていくためには、
ことが大切です。リズムとは、自分のルーティンを優先することだと思いますよ。
干渉・コントロールされると、わたしの自信が奪われていきますよね。
振りまわされて、自分が自分でなくなっていきますし、イライラしてきます。生きている意味を見失います。
一方で、習慣・ルーティンは、わたしの人生をコントロールできているという
自分は自分でいいと思えてきます。自分のリズムが守れるので、イライラが減っていきます。自分の意思を尊重できるようになると思いますよ。
自分の生活を整えられるようになると、「人に求める」引力も減っていき、ブラックホールではなく、普通の天体に変化していくのではないでしょうか。
干渉・コントロールの世界で生きていると、目線は、
どうしても、人の目が気になってしまうものです。自分の意思とは関係なく、振りまわされてしまうので、仕方がないですよね。
外にある膨大の情報の渦にのみこまれて、「手」「足」「頭」が、別々の方向に持っていかれてしまう。訳が分からなくなってしまい、
と、頭がこんがらかってしまう。自分の足で立っているという感覚が、持てなくなりますよね。
かといって、目線を「内」「自分」に向けようと思っても、どうすればいいのかわからない…。
小さい頃から、当たり前だと思ってやってきたことです。いつのまにか、無意識に「外」を気にしてしまう。いつも心がザワザワ、落ち着かなくなってしまうものです。
母親(父親)に振り回されて、心が忙しいと、
自分のことを構ってあげる余裕なんてないですよね。
そうなんです。自分を構ってあげるためには、まずは「余裕」が必要なんです。では、心に余裕を持たせてあげるためにはどうすればいいのでしょうか。
心のほとんどは「無意識」ですよね。
無意識だから、直接コントロールすることはできない。
コントロールはできないけれど、「無意識」にアプローチしていくためには、間接的に「意識」を動かしていくしかないんです。意識と言っても、心ではありません。
です。心と体は連動していますから、間接的にアプローチがしやすいんです。よく「心」の状態は、➡「体」に表れますよね。
連動しているということは、
にも伝わっていきやすいということです。
つまり、体の動きを「ゆっくり」にすると、心に「余裕」が生まれてきやすいんです。イメージとしては、普段の「80%」ぐらいのスピードで動くことを意識してみましょう。
最初は、1日10分でもいいんです。まずは、普段の何気ない日常から始めて、少しずつ範囲を広げていきましょう。
そして、動きをゆっくりにすると、さらに良いことも。
んです。自分の1つ1つの動きに、意識が注入されていく感じ。意識して、ゆっくり動かすことで、「外」「周り」ではなく、「内」「自分」へと、意識の方向がすこしずつ変わっていくと思いますよ。
ゆっくりと動くことは、『自分との対話』にもなります。
自分の感情とつながることができます。
自分を知ることができます。
自分を客観的に見ることができます。
「心の余裕」を持ち、「自分との対話」ができるようになると、
はずですよ。
ステップ2までは、いかがでしたでしょうか。ステップ3以降は、下記ブログでご紹介させていただいておりますので、よろしければ引き続きご覧いただければと思います。