2019/12/05
2024/04/20
わたしがお付き合いしていた彼氏の中で、最もつらい経験だったのは、
とにかく、「ない」ことづくしの忙しい彼氏でした。もちろん、魅力的なところもたくさん「あった」。だから、ずっと好きだったのですが…。彼との付き合い方がわからず、とても悩みました。
当時相談をしていた「友だち」「家族」「周りのすべての人」からは、
それでも4年間 、連絡をくれない彼氏と別れることもなく、ずっと付き合いつづけ、最後には、彼にプロポーズまでしてもらいました。
ちょっとしたすれ違いで、残念ながら、結婚にまでは至りませんでした。でも、もし結婚していたら…私は、
「会えない」「連絡もこない」「結婚願望もない」そんな忙しい彼氏との付き合い方がある。それは、わたしからは連絡しない状態を受け入れることから、始まったのだと思います。
悲しくて、つらくて、泣きながら、朝まで過ごしたときもありました。でも、確信したことがあります。幸せな恋愛をするためには、
そんなわたしの、悲しくて、つらくて、幸せだった恋愛経験を、ご紹介させていただきますね。悩んでいるあなたの、小さな心の支えになれば、うれしく思います。
わたしは元々、彼氏を「追いかけたい」タイプでなく、「追いかけてもらいたい」タイプ。といっても、引き寄せる魅力があった…わけではないんです。ただずっと、
なんとなく、好意は抱いているけれど、「好き」といえるまでの存在ではない。そんな彼から告白されて、付き合って、少しずつ、「好き」が増していく。良く言うと…” 熟成 ”タイプとでもいうのでしょうか?
そんなわたしが、「忙しい彼氏」と出会って、変わったんです。忙しい彼は、
とにかく、「華やか」。キラキラ輝いてみえたんです。わたしが持っていない「憧れ」が、彼にはたくさんあった。
忙しい彼は、終電で帰れたらいいほう。帰りは、ほとんどタクシー。
とにかく、仕事に一生懸命なんです。中途半端に、途中で切り上げるということができない彼でした。
もちろん、ストレスがたまるのでしょう。仕事帰りには、一杯飲んで帰りたくなる。だから、さらに帰りが遅くなる。そんな毎日を繰り返していました。
でも、仕事だけだったら、まだよかったんです。さらに、
一方のわたしは、趣味が「読書」という、典型的なインドア派。
お互いに、生活スタイルが「正反対」というところに?、惹かれ合ってはじまった交際でした。でも…はじめは、戸惑いの連続でした。
私にとっては、とても信じられない状況。「あっけにとられる…」という言葉は、まさにこういうときに使うんだ…と、身にしみて感じたのを覚えています。
でも…もっとビックリしたのは、彼は「2人の関係は、とても順調だ」と思っていたことでした。
彼が「順調だ」と思っていたのは、彼にとって、
彼のことが「大好き」だった。だから、どうにかして、自分のことを「もっと好きになってもらいたい」と、ひとり奮闘していました。
彼はこれまで、
信じられない!」
だから、まずは「理解のある彼女」を目指しました。
デートをドタキャンされてしまうことは、よくありました。でも、ドタキャンはドタキャンでも、もっとスゴいんです…。約束の時間に、彼は現れず…。電話しても、出ない…。
5~6時間経ってから、「ごめん!仕事が長引いてしまって!」という謝りの電話がくる…なんてこともありました。
信じられないですよね…。
そんなときも、本当はさみしくて仕方がないのに、
おつかれさま!」
と、自分の気持ちを抑えて、伝えないようにしていました。
彼からの「会おう」という連絡は、突然来る。「いつ会おうか?」じゃなくて、いつも
だから最初のころは、週末の予定は入れずに、ずっと空けていたんですよ。 だって、彼から連絡がくるかもしれないから…。
でも…連絡が来ないことの方が多いですよね…。次第に、わたしもあきらめて、予定をあえて入れるようになりました。
LINEが1週間「未読」のままだったときは、 さすがに、心が壊れてしまいそうでした。毎日、毎時間、毎分、LINEをチェックする。
ずっと、
付き合いはじめて、6ヶ月が過ぎたころだったでしょうか。
LINEは、わたしが送りたいときに、送るだけ。返信も、彼からの連絡も期待しないようになりました。そして、
「しない」ようになったんです。
受け入れてしまったら、すごく「ラク」になったんです。心が穏やかになった。
デートに、彼が現れなくても、
連絡がなくても、
彼は、連絡もしないし、ドタキャンもするけれど、2週間に1回ぐらいのペースで「会おう」としてくれている。彼にとっては、
「会おう」としてくれることが、
最大の愛情表現なのかも。
そう思うと、彼のことを穏やかに、受け入れられるようになりました。
受け入れられる「まで」も。
受け入れられて「から」も。
みんなには、「別れたほうがいいよ」と言われつづけていました。 でもわたしは、「別れて、他の人を探そう!」とは、まったく思わなかった。
そう強く信じていたから…。
「私だけ」という気持ちが、彼との絆を、さらに強めていく。 「別れたほうがいいよ」と言われれば言われるほど、彼を擁護したい気持ちがわいてくる。
忙しい彼のことを相談しているのは、「わたし」なのにね。「わたし」のことを真剣に思って、みんなアドバイスをくれているのにね。客観的にみたら、「わたし」でも反対するのにね。
LINEのやりとりが少ないのは、彼はそこに価値を見い出していないから。「感情的」な女性とは違って、「論理的」な男性は、価値を見い出せないことに、時間をかけたくないもの。
「会っているのが、好きの証拠なんだけどな…」
彼がそう言ったわけではないけれど…たぶん、そう思っていたのではないでしょうか。
どうしても、「わたし」は愛情を確認する手段を、LINEにも求めてしまっていました。でも、彼は違う。
わたしのほうから連絡をしていると、どうしても、辛くなってきてしまう。でも、放っておくと、「会おうよ!」と、 彼の方から連絡をくれることが、わかり始めたんです。
彼にとっては、「会っている」ということが、最大限の愛情表現。
そう思えるようになると、会っているときの嬉しさが、倍増するようになりました。 せっかく会えたんだから、
「また、会いたい!」と思ってもらえるように、会えた時の印象を、とにかく良くすることを考えていました。特に、
「会えて、楽しかった!嬉しかった!」という感情を、無邪気なまでに、おもいっきり、別れ際に伝えていました。
彼に合わせた付き合い方をしていると、「つい!」言ってしまいますよね。でも、わたしはその言葉を、できるかぎり言わないようにしていました。
彼は、「余裕ができた」と思われたくなかったのではないでしょうか。そう思われてしまうと、自分のスケジュールに、わたしが、怒涛のように入り込んできてしまう気がするから…。
束縛されてしまうことを、極端に嫌がっていた彼。だから、「余裕ができたら…」と言ってしまうと、逆に、彼は連絡をしづらくなってしまうと思いました。
彼だけではなく、忙しい人は皆、同じ思いを抱いているのではないでしょうか。
自分の思い通りに、スケジュールを組み立てられなくなってしまうと、ストレスを感じてしまうものですよね。
だから、
彼の心の負担は、とっても軽くなるはず。そして、それ以上に、わたしの気持ちにも、余裕ができる。
実際は、彼からの連絡を待つことになるけれど…。でも、「待たされている感」はなくなるのではないでしょうか。
忙しい彼氏と付き合うためには、わたしも「忙しくするしかない」ということに気づいたから。
わたしが忙しくしていないと、忙しい彼の気持ちを本当に理解することはできない。どれだけ、「疲れたよね」と同情しても、うわべだけの感情で終わってしまいますよね。
「待ちつづける」時間があるのであれば、仕事や趣味などを充実させた方が、よっぽど「彼」のためにも、「わたし」のためにもいい。2人にとって、プラスの人生を歩める。
そのことに気づいて、ようやく「前」を向くことができました。
彼に追いつこうと、追いかけていた「わたし」。そんな「わたし」が、彼と肩を並べて、一緒に「前」を向くことができた瞬間でした。
彼との4年間の恋愛で、
忙しい彼との恋愛でもそうですが、どんな恋愛でも、「依存」した関係は、長く続かないのではないでしょうか。
「依存」は、自己中心的になってしまいがちですよね。自分の心にポッカリと空いた”寂しさ”を、相手に埋めてもらおうと思っても、恋愛はなかなかうまくいかないものです。
お互いに「自立」しているからこそ、相手の気持ちを思いやることができる。 相手に負担をかけないことが、「思いやり」。
2人で歩むことで、お互いに、プラスの人生が送れるようになるのが、「恋愛」だということを知りました。
彼とは、ハッピーエンドとはいかなかったけれど…彼と付き合えたことで、わたしの人生は、
「自立」という、「わたしを大切にできる心」を手に入れられたから。
忙しい彼と付き合うと、どうしても、気持ちを振りまわされてしまいますよね。つらいですよね。苦しいですよね。悲しいですよね。
でも、そんな今だからこそ、「彼」ではなく、「わたし」を眺めてみましょう。
涙を流した分だけ、
きっと、あなたは、強くなっているはず。
きっと、あなたは、成長しているはず。
きっと、あなたは、人生を楽しんでいるはず。