2021/01/29
2024/09/27
長い人生で、多くの時間をともに過ごす夫婦。そんな「夫婦関係」がうまくいかなくなってしまうと、人生の幸せ度が大きく下がってしまいますよね。
でも、夫婦は同じ屋根の下で生活を続けていくんです。お互いの悪い所が目に付いてしまったり、お互いの主張を爆発させる夫婦喧嘩が発生して、夫婦関係がうまくいかなくなることだって、ときにはありますよね。
一方で、平穏に暮らしていたと思っていたのに、
を切り出されてしまったというご相談も、よくお聞きします。なぜこんなことになってしまったんだろう?突然すぎて、パニックになってしまいますよね。
今回は、夫婦関係がうまくいかなくなったけれど、なんとか関係を修復して、仲良く暮らしていきたいと考えているあなたに、
を心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。参考になりましたら、嬉しく思います。
夫婦関係がうまくいかない原因は、本当にさまざまあって、ケースバイケースですよね。ですが、夫婦関係をうまくいかせる方法は、シンプルだと私は思っています。それは、
が、カギになるということです。毎日一緒に生活していても、相手の気持ちを知らない・わからないことって、意外に多いものですよね。
「そんな風に思っていたんだ」と感じることが、多ければ多いほど、それはうまくいっていない夫婦なんです。逆に、相手の行動や話すことを、疑問に思わず、「彼(彼女)らしいね」と思える夫婦は、うまくいっているんですよね。
決して、
んです。ただ、知っているだけでいいんです。
価値観は違って当たり前。だから、合わせようとしない。そういう価値観・気持ちなんだと知ることが大事だと思いますよ。
今回は、夫婦関係がうまくいかない様々な原因を見ていきながら、「知る」ことが関係改善につながっていく理由をご説明させていただければと思います。
平和主義であり、優しい方ですよね。あるいは、ぶつかることが多くて「もう、あきらめてしまった」のでしょうか。もしくは、ぶつかることを避けているのでしょうか。ケンカした後に、罪悪感を抱きたくないからかもしれませんね。
一見すると、ケンカを回避できて、夫婦関係がうまくいきそうですよね。でも、我慢して抑え込んでいると、不満やイライラは蓄積していくものです。
その結果、突然爆発してしまったり、怒りが増幅してしまったり、無意識のうちに、
かもしれません。我慢が続いてしまうと、同時に感情も抑えこんでしまうことになり、夫婦の関係性が希薄になってしまうかもしれません。さらには、
と被害者意識がふくれあがってしまい、攻撃的な言動が多くなってしまいます。被害者は、いつのまにか加害者に変貌してしまうものです。
「夫婦のため」「自分のため」「相手のため」に我慢したはずなのに、結果的には、夫婦を危機に陥れることがあるんです。罪悪感を伴う自己犠牲をしてしまう場合、無意識に、上下関係を生み出してしまいます。我慢を正当化するためには、どうしても
が必要になってくるからです。
我慢して「しょうがないな…」と自分に言い聞かせるためには、「わたしの言い方が悪かったんだ」などと、自分に納得させるしかないですよね。そうやって、無意識のうちに、
んです。相手は「上」に立ちたいと思っているわけではないですよね。でも、いつのまにか「上」に立ってしまっている。
意図せず、上に立つことになってしまった相手が、罪悪感を抱いてしまい、その結果イライラしてしまうというケースもあります。
夫婦喧嘩を避けようと思っていたのに、なぜか相手が逆上してしまっている。「なんで?」と、わけがわからなくなってしまう場合は、そういう場合もあるんです。
そうやって、一方が、不満を我慢して抱え込んでしまうと、相手も不満を抱え込まざるを得なくなるんです。
ですからね。罪悪感も同じです。罪悪感を抱え込んでしまうと、相手にも罪悪感を与えてしまうんです。
そうすると、深いコミュニケーションができなくなり、表面的な理解に終始してしまうようになります。
平和主義や優しさ・あきらめ・罪悪感を抱かないようにすることも、夫婦には必要な場合もあるでしょう。でも、同時に、我慢しすぎないことも大事です。
相手を「知る」努力をおろそかにしてしまうと、意図しない結果を招くことになってしまいますよ。
毎日一緒に生活をしていると、いろんな「なぜ?」が浮かんできますよね。その「なぜ?」を未解決事件として収納してしまうと、いろんな妄想が頭に駆け巡ってしまいます。
ラッシュアワー時の山手線のように、息つく間もなく、走り去ったと思ったらすぐに来る。数分おきに、次々と妄想がわきあがってくるものです。
日本の鉄道会社のように、時間通りに来て、すぐに去ってくれればいいけれど…。妄想は、首都高のように渋滞が頻発してしまうものです。
イライラするな!と言う方がどうかしていますよね。渋滞が何十キロも続く首都高から降りたいけれど、降りられない状態と同じなんですから。
妄想から、抜けられなくなってしまうんです。寝ても、覚めても、洗い物していても、歩いていても、妄想まっしぐら。もうイヤになりますよね。
「なぜ?」と聞いてみると、意外な理由があったり、相手の考え方があったりするものですよね。
その理由や考え方が理解できなかったとしても、それでいいんです。
そちらの言い分もわかるけれど、私の立場もわかってよ!でもいいんです。
わかるだけで、「妄想」はなくなるんです。人は答えがわからないから、イライラするんです。そして、知れば知るほど、「なぜ?」とは思うけれど、「この前言っていた理由なんだろうな」と流せるようになるものですよ。
決まり事は大切だけど、柔軟性がないと、いつのまにか、相手に押しつけてしまっていることがありますよね。
ひとつのモノでも、いろんな見方がある。それを真正面から見せつけられるのが、夫婦関係というものです。心と体の距離が近いからこそ、流せなくなってしまうんですよね。
そんなとき、あなたならどうするでしょうか?ものともせずに、ブルドーザーのように強行突破していないでしょうか?
お互いに傷ついてしまいますよね。
ブルドーザーは、いかに強靭とはいえ、燃費が悪いので、エネルギーが大量消費されますし、運転手は強行突破するときに、すこしは怖い思いもするでしょう。
強靭な精神をお持ちの方は、破壊するとスカッとするかもしれませんが、片付けが面倒で、後悔と罪悪感に襲われてしまうものです。
「形はゴツイけれど、こんな風合いのモノもあるんだね~」と、正面から、上から、後ろから、いろんな角度から鑑賞してみるだけでいいんです。
「なんでゴツイの?」「なんで凹凸があるの?」「なんでこんなに高い必要があるの?」と、その理由を聞いてみる意識。それが、夫婦関係をうまくいかせるためには大切なんだと思いますよ。
自分ルールは、ムリになくそうとすると、余計に硬化してしまうものです。人は、自分は正しいと思うものですからね。
いろんな価値観を「知る」ことで、柔軟性は増していくんです。だから「知る」は、夫婦の潤滑剤になるのはもちろんのこと、自分への潤滑剤にもなるんですよ。
そもそも、誰だって、ルールを作りたくて作ったわけじゃないんですよね。
社会で上手に生きていくためには、「作らざるをえなかった」だけのこと。仕方がなかったんです。
もちろん、自分ルールがいい効果を発揮しているのであれば、何も問題はありません。もし、どうも夫婦関係がうまくいかないなと思われているようであれば、「知る」をうまく活用してみてもいいかもしれませんよ。
自分ルールに忠実で、がんばり屋さんのあなた。そのルールを背負いすぎると、その重さに意識が集中してしまい、周りにまで、目を配る余裕が持てないかもしれません。
それは、夫婦の敷地に都市計画も作らずに、競い合うように自由に、高層ビルを建ててしまうイメージ。
どんどん高層ビルを建てるのもいいとは思いますが、所々に「空き地」や「公園」も作ってあげるといいと思いますよ。高層ビルばかりだと、お日様が拝めなくなってしまう。窮屈で圧迫感があって、しんどくなってしまいますよね。
高層ビルの最上階で、スーツをバシッと着て、バリバリ働くのも素晴らしいこと。でも、時々息抜きが必要ですよね。
まずは、「空き地」や「公園」をつくってあげて、お昼ごはんは、公園の芝生でレジャーシートを広げてお弁当を食べるというのも、たまにはいいのではないでしょうか。お散歩して気持ちをリラックスさせてあげるのもいいですよね。
一番大事なことは、夫婦の「都市計画」をつくること。夫婦の共同の敷地ですよね。だから、ふたりの合意が大切。
細かすぎる必要はないですが、「空き地」や「公園」をどれぐらいの広さで、どこに作るかは、2人で決めておくことが、夫婦関係をうまくいかせるコツなんだと思いますよ。
夫婦関係をうまくいかせるためには、パートナーのことをより深く「知る」ことが大切なのはわかる。でも、「なかなか上手に話し合いを進めることができないんです…。」そんなご相談をいただくケースが多いんです。
私は、夫婦で話し合いを上手に進めるためには「3つのコツ」があると思っています。 それは、
です。詳しくは「夫婦で話し合いを進める3つのコツ・方法 」という下記ブログでまとめてみましたので、よろしければご覧ください。