2023/03/20
2024/05/05
こんにちは。カウンセリング実績4,000件以上の夫婦関係修復カウンセラー・岩田昌樹です。
夫婦関係のカウンセリングをさせていただいていると、
そういった夫婦の話し合いがうまくいかないというご相談をいただくことが多いんです。
いくら頭では「冷静」を心掛けていても、心と感情は「熱く」なってしまいますよね。真剣に向き合えば向き合うほど、夫婦の話し合いは「熱」が帯びてくるものです。
感情や人の心は、
ただ、夫婦の話し合いに熱が帯びるだけであれば、まだいいのかもしれません。話し合いに対して、お互いの
つまり、
今回は、そんなときに私がよくオススメしている「夫婦の話し合いのコツ」をお届けしたいと思います。
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夫婦が、部屋のテーブルに真向かいで座って、
そんな状況だと「何を言われるんだろう?」と、ちょっとドキドキしますよね。「責められるかも?」と、身構えてしまいそうです。緊張感が漂いますよね。
いたたまれなくなって、スマホを触ったり、視線をあらぬ方向に向けてみたり、おもむろに書類を読んでいるフリをしてみたり、見たくもないテレビをつけてみたり…。
そうやって、夫婦はお互いに、
でしょう。ファイティングポーズで、お互いの様子を伺いながら、ガードを固めたり、ときには反射的に、思わず攻撃してしまいそうですよね。
これでは、お互いの本音は聞けないどころか、自分自身を守るために、本心とは違う言葉を、相手にぶつけてしまうことだってあるでしょう。
闘いの火ぶたが切られてしまうかもしれません。
これでは、夫婦の話し合いをうまくいかせるコツどころか、同じ結果の繰り返しになりかねません。上手に話し合いを進めて、相手の本当の気持ちを知るためには、環境設定がとても大事なんですよね。
夫婦の話し合いのコツとしてよく言われることは、共感、冷静さ、内容などの【話し方】が話題になることが多いですよね。たとえば、
などでしょうか。もちろん、大事なことだと私も思います。
ただ私は、そもそも感情はコントロールすることは難しいと考えています。難しいことを求めても、結果うまくいかず、自己嫌悪や関係悪化・感情の不安定さなどを招いてしまいかねません。
であれば、まずは感情を落ち着かせられる環境設定を最優先に考えるべきではないでしょうか。ご夫婦の関係性に応じて、いくつかの方法・話し合いのコツともいえる環境設定をご提案させていただきますので、ご覧いただければと思います。
お互いが面と向かって話し合うスタイルは避けたほうがいいのは、上に述べたとおりです。そんなときは、夫婦の話し合いをスムーズに進めるコツとして、散歩に誘ってみてはいかがでしょうか。
散歩しながらであれば、
です。そして、体を動かしながらだと、心も体もリラックスしやすいですよね。身構えてしまう気持ちは、歩みを進めれば進めるほどに、和らいでいくのではないでしょうか。
歩いていると、風・温度・音・空の色・人の姿・緑など、さまざまな
ので、気持ちを適度に分散させながら、夫婦の話し合いができます。雑談もはさみやすいので、「さぁ!今から話し合い!」といった風に、目の前にテーマを突きつけられている感が薄まるのではないでしょうか。
夫婦の話題に真正面から向き合うガチンコ勝負は、膠着状態を生みます。膠着状態を続けられるほど、人は強くはありません。打開するエネルギーがある人であればいいのですが、話し合いが苦手な人だと、ひょっとすると
そんなとき、散歩しながらであれば、ちょっとした
いる感覚になるので、安心して臨むことができますよね。
私のこれまでのカウンセリング経験の感覚では、お互いに強く話し合いを望む夫婦は、少数派に見えるんです。「話し合いを強く望む人」の相手・パートナーの多くは、
そんな話し合いがしたい人が、話し合いをうまく進めるコツとしてご提案したいのは、逃げ場を用意してあげることなんですよね。そんな逃げ場を作りやすいのが、「散歩」なのではないでしょうか。
「外」で話し合っているということもポイントです。お互いの感情は、自然と穏やかになりやすい。やはり人の目がある以上、感情的になることを無意識に抑えるのが、人の心情ですよね。
狭い閉鎖的な部屋の中よりも開放的でオープンな「外」だと、責められている感覚も、新鮮な空気の流れと一緒に、上手に流すことができそうです。また、多少話している最中に感情的になってしまったとしても、
そして、なんといっても
ですよね。「話し合おうよ」よりも、「ちょっと散歩してみない?」の方が、やっぱり言いやすい。誘われたほうも、「いいよ!」と言いやすい。
これを機に、「ふたりで散歩」を習慣にしてみてもいいとさえ、私は思いますよ。
散歩のように、逃げ場があると、夫婦がお互いに真剣な話し合いができないかもしれない…。そう思われる方もいますよね。あるいは、
方もいるかもしれません。夫婦がお互いに、ずっと言いたいことを我慢して抑えてきた。感情に手助けをしてもらわないと、言いたいことが言えないかもしれない。
中途半端になってしまったら、夫婦の関係性がさらに悪化していきそう。そんな夫婦関係だってありますよね。
カラオケルームは、防音されているし、個室だし、誰の目も気にする必要がない。ご近所さんに迷惑がかかる心配もない。子どもに気を使う必要もないですよね。それでいて、
なんです。どこか緊張感があるから、爆発しすぎることを抑えることもできる。なんだか「ちょうどいい」んですよね。
家の中での話し合いだと、日常生活の延長線上の感覚が抜けないので、どこか捨てきれない様々な感情がモクモクとわき上がってくる。
でも、カラオケルームって、なんというか「治外法権」的なイメージ。安心感は担保されているけれど、
夫婦の関係性に、冷静に、真剣に、向き合いやすい。
そして、カラオケルームの分厚い防音ドアを開けて、一歩外に出た瞬間に、頭のスイッチを切り換えることができるんですよね。
「話し合い」と「日常生活」をキッチリと分けられる感覚。
シッカリと言いたいことは伝え、上手な話し合いは終わらせて、それでいて、いつまでも引きずらない。家の中で話し合うと、
ですよね。「ズルズル」「モヤモヤ」を、「スッキリ!」「シッカリ!」にしやすいと思いますよ。
話すと言っても、顔を合わせなくても、話し合うことはできるんです。
しかも、それは相手との対話だけでなく、
もできることがポイント。
夫婦の話し合いのコツとして大切なことは、「相手を変えよう」ではなく、「 自分が変わることで、ふたりが変わっていく」という意識が大切です。
これまで「そういうものだ」と、誤解して見ていた世界の景色を変えていく。
と気づくことが大事なんです。 以前、下記のようなツィートをしました。
ずっと
— ことり電話 | お悩み相談室 (@kotori_phone) February 6, 2020
「ない」ものばかりに目を向けて
「ある」ものに感謝してこなかった
「ない」ものよりも「ある」もののほうが
ずいぶんと多いのに
幸せになったら、感謝しよう
そう思っていると
いつの間にか、幸せは逃げてしまう
幸せは待ってくれない
「ある」ものに感謝しよう
幸せは、呼び込むものだから
「当たり前」は、「当たり前じゃない」ということに、気づく必要があるんです。
そんな「当たり前」に、感謝しましょう。その延長線上に「夫婦」がある。
日常生活の中で、ちょっと気づいたことをメモする感覚でいいんです。メモを積み重ねて、見返しながら文章にしていければいいですよね。
「感謝」「想い」「気づき」は、頭に浮かんでも、流れていってしまうもの。ちゃんと、外に出してカタチに残しておくことで、定着していく。
いや、
「当たり前」の幸せ・優しさ・温かさに、自分が気づかなければ、いくらパートナーと話し合っても、争いを生むことになってしまうかもしれません。
「感謝の手紙」「感謝状」「感謝メモ」どんなカタチでもいいんです。毎日つづけてみませんか?
これまで夫婦の話し合いのコツとして、「話し合いが苦手な人」との話し合い方を考えてきました。
では、「話し合いが苦手な人」とは、どんなタイプの人なのでしょうか。それを知ることが、話し合いのコツを知るキッカケになるかもしれません。
私が、数多くのカウンセリングをさせていただいた中で感じるのは、
3つの傾向に共通すること。理由の詳細は長文になりそうなので割愛させていただきますが、それは、
人の気持ちを察することが上手であるということは、ある意味、察しすぎる人でもあります。察しすぎると、ときに「言葉の存在感」は、
つまり、言葉による「話し合い」も、軽くなり、しんどくなり、悩ますものになってしまう。その結果、夫婦の話し合いを避けてしまうようになるんです。
なので、話し合いが苦手な方に話し合いを求めても、なかなかうまくいかないことが多いんですよね。平行線どころか、伝える言葉が宙に浮いた感じになり、打っても響かない虚しさを抱えてしまうことも多いんです。