2021/04/26
2023/04/05
例えば、私が教育係で、相手は仕事を教えている職場の新人さん。まだ慣れてなくて不安なのはわかるけれど、ひとつひとつ細かく確認をしてくる人がいますよね。
程度や時期にもよりますが、依存されているようで、次第にしんどくなってきますよね。逐一、質問や確認の嵐を浴びせられると、集中力が切れてしまって、私の仕事もなかなか捗らなくなるものです…。
「頼ってくれている」程度なら、まだいい。でも、度を越して依存されているような状態が続くと、それはまさに
毎日、重い荷物を背負わされている気がして、重くて、しんどくて、イライラが積み重なってきますよね。
これも、あれも、となると、もう自分でやった方が早いし、 答えるのがしんどくなってくるものです。
私だったら…爆発して、
とキツイ口調で言ってしまうでしょう。
優しく丁寧に言えないんですよね…。いい人でいたいから、たくさん溜めてしまうんです。そして爆発してしまうんです。
今回は、そんな状況に悩んでいる方に向けて、職場で依存されてしんどいと思ったときに解決する方法を、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。
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もしかしてあなたは、依存してくる「おんぶお化け」状態の人に対して、何も言わないだけじゃなく、爆発もさせない、「我慢」ができる人なのではないでしょうか。
言わない人って、本当に優しいと思います。相手が気分を害さないように、我慢しているんですよね。
ストレス性の過敏性腸炎になって、お腹が痛くてイライラが止まらなくなっても、我慢できる人も中にはいるかもしれません。
すごいですよね。私だったら、怒りに負けてしまいます。そして、制御できずに、人にぶつけてしまうんです。それって、自分がラクになりたいだけなんですけどね。
でも我慢は、
ですよね。頼られたり、依存されて「しんどい…」と感じてしまうのは、もしかしたら、自己犠牲をしすぎているからかもしれませんよ。
依存されたり頼られたりすると、イライラしてしまうあなた。そんなあなたは、もしかしたら
と思っているのではないでしょうか?
自分がイライラしてしまうことを、人に簡単にできてしまうほど、心が強い人はいないですよね。
もしそうだとすると、なぜあなたは、人に頼りたくないのでしょうか?「頼る」ことを自分で禁止していると、
してしまうものです。
自分はちゃんとみんなのことを思って、我慢している。それなのに、気軽に簡単に頼ってくる人を見ると、
とイラついてしまうのは、当然だと思いますよ。
ということは、逆に考えると「頼る自分」をOKにすれば、
ということになりますよね。もっとわかりやすくすると、
という図式になるのではないでしょうか?
なぜ、頼りたい気持ちを禁止したり、抑えてしまうようになったのでしょうか?考えられる原因を、いくつか例をあげてみましょう。
などなど…。それに似た経験はありませんでしたか?
もしくは、「頼りたい!」と言ってみたとき、どんな感情が沸いてくるでしょうか?
などだったりしませんか?もうしそうだとすると、「頼りたい」という想いを無意識に抑え込んでいるのかもしれませんよ。そして、無意識に抑え込まなければいけなかったほど、「頼る」という言葉の裏に、「極端に依存される」というイメージがこびりついているのかもしれませんね。
一方で、「自立」という言葉にどんな印象を持たれているでしょうか?もしかすると、自立とは、
という意識を強く持っていませんか?少し見方を変えたお話をしてみましょう。
小児科医の熊谷晋一郎さんの「自立は、依存先を増やすこと」というコラムの中に、こんな内容があります。私なりの要約で紹介させていただきますね。熊谷さんは、小さい頃から「車いす生活」の方です。
「健常者」と「障がい者」の自立の違いは、依存先が多いかどうかの違いだというお話です。
一般的には、「健常者」は人に頼らなくてもなんとか生きていけるけれども、「障がい者」は、誰かに頼らないと生きていけないというイメージですよね。
でもそれは違うと、熊谷さんはおっしゃっています。
「健常者の方」は依存先が多いから、何にも依存せず「自立」しているように錯覚しているだけだと。
だから熊谷さんは、「障がいを持たれている方」が、依存先を増やせる活動をしているとのことでした。
大きな石を川に落とすと、ドボン!と大きなしぶきと波が立ってしまいますよね。一方で、その大きな石を砂状に粉砕して、川にまいてみたらどうでしょうか。波音さえ立たないのではないでしょうか。
そんなイメージで、少しずつにわけて、多くの人に頼ってみる練習をしてみてはいかがでしょうか。「頼る」「依存」のイメージが少し変わるかもしれませんよ。
「少しだけ」だったら、「頼る」のイメージも
に変わるのではないでしょうか。
では具体的に、「少しずつ」「多くの人」に頼る&依存するとはどういうことなのでしょうか?
をキーワードにして、頼ってみませんか?
いつのまにか、「新人さんに頼られる」の言葉の印象が、「しんどい」ではなく、「うれしい」に変わってるかもしれませんよ。