そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか?でも、果たして、そうでしょうか?「愚痴」と「悪口」は同じと感じてしまうから、
罪悪感を抱いてしまうのかもしれませんね。
では、「愚痴」と「悪口」の違いは、何なのでしょうか?「悪口」は避けるべきですが、「愚痴」は、こぼしてもいいんですよ。もちろん、時と場合と相手を、しっかりと見定める必要はありますけどね。
今回は、「愚痴」と「悪口」の違いを説明しながら、愚痴をこぼすことの大切さを、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。
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▼ 目次 愚痴と悪口の違いは?
- 愚痴と悪口の大きな違いは?
- 愚痴はこぼした方がいい理由
- 愚痴をこぼすことは、がんばっていない?
愚痴と悪口の大きな違いは?
まずは、「愚痴」と「悪口」の違いを、対比させながら、見比べてみましょう。
- 【愚痴】
「主語が『わたし』」
私の気持ちを吐露すること。
例:私は、とても辛かった
- 【悪口】
「主語が『あの人』」
他の人を、悪く言うこと。
例:あの人は、うるさい
- ☆愚痴☆
「攻撃性はない」
傷つけることはない
- ★悪口★
「攻撃性がある」
傷つけてしまう
※聞いている「私」も、いつか攻撃されそう
- ☆愚痴☆
「キッカケがあることが多い」
理不尽なことや仕事のストレスなど
- ★悪口★
「キッカケがないこともある」
※「なんとなく嫌いだから…」ということも…。キッカケがある場合もあるけれど、悪口の種を作り上げている印象も
- ☆愚痴☆
「精神的立場が『下』
マウンティングされている
言っている人が、可哀そう
- ★悪口★
「精神的立場が『上』」
マウンティングしている
言われている人が、可哀そう
- ☆愚痴☆
「本人に直接言っても大丈夫」
※本来はむしろ言うべきことかも
なんらかの事情で言えないことが多い
- ★悪口★
「本人に言うべきことでは本来ない」
こうして見ると、かなり違いがあるように感じますよね。悪者だと思っていた「愚痴」も、比較してみると「良い人」に見えてくるのではないでしょうか。
愚痴はこぼした方がいい理由
人は誰しも、心の中では、
- 人を評価してしまったり
- 不快な気分になってしまったり
- 認めてもらいたいと思ったり
してしまいますよね。そんなことは「全くない」なんていう
は世の中にいるのでしょうか?いないですよね。
誰もが、
など、たくさんの「人間関係」から、毎日のように、ストレスを受けつづけているのではないでしょうか。
違いがあるとすれば、そのストレスを、
- 「外」に、出しているか
- 「内」に、ため込んでいるか
その違いだけ。
中には、「内」にため込んでしまっても、上手に発散できる人がいるのかもしれませんね。でも、すべて、
発散できている人は、いないのではないでしょうか。
見えないところで、「誰か」の力を借りているはずですよ。そして、
- 誰かの力を借りられない
- 不器用で
- がんばりすぎてしまう
そんな人が、ある日突然、張りつめていた糸を「
プツン!」と切らしてしまうんです。
・心にヒビが入ってしまう…
・感情が壊れてしまう…
・気持ちが途切れてしまう…
だから、ストレスをすこしずつ 「外」に出しながら、解消させていくことが、とても大事。そのひとつの手段として、「愚痴」をこぼすことがある。それは、
にも、大切なことなんですよ。だから、「心が疲れすぎた」ときは、
- 愚痴をこぼしていいんですよ
- 誰かに頼っていいんですよ
- 弱さを出していいんですよ
もちろん、人に迷惑をかけすぎない範囲で、ですけどね。
愚痴をこぼすことは、がんばっていない?
愚痴をこぼすことは、
- がんばることができない言い訳
- 人のせいにしている
- 認めてもらいたいと思っている
- 行動していない
のと同じだという方も、中にはいるでしょう。ですが、本当にそうなのでしょうか?愚痴は、
と言い換えることもできると思います。
外からのストレスで、しぼんでしまった「わたしの心」。その心に、愚痴をこぼすことで、一生懸命に、
を入れているのではないでしょうか。元の「わたし」に戻れるように、心のリセットができるように、がんばっている。
そう考えると、愚痴をこぼすことこそが、「
行動を起こしている」といえると思いますよ。もちろん、
なのでしょうね。「もっと、強くなりなさい!」というのは、正論だと思います。
でもね。強いのが、すべての正解じゃない。弱いのも、ひとつの正解ではないでしょうか。理想論のこぶしを振り上げつづけても、解決できないことは、たくさんありますよね。
これでも、「がんばっている」んですよ。人それぞれの「がんばり方」を認めてあげましょう。
だから、もう一度だけ…
- 愚痴をこぼしていいんですよ
- 誰かに頼っていいんですよ
- 弱さを出していいんですよ
だいじょうぶ!
あなたは、もう十分に、ひとりで、がんばっていますよ。
みんなに迷惑をかけすぎない範囲で、 愚痴をこぼしていいんです。
そして、「ふっ」と、チカラを抜いてみましょう。
愚痴を吐き出したい・愚痴りたいだけの相談でも大丈夫でしょうか?
もちろん大丈夫ですよ。安心してくださいね。「聴くプロ」の悩み相談だからこそ、気兼ねなく、思いっきり愚痴を吐き出してくださいね。愚痴は吐き出したら、吐き出しただけ、心が浄化されていくものです。愚痴と一緒に、辛かったことを出…
愚痴を聞いてほしい・言いたい!
恋愛・仕事・人間関係などで、モヤモヤがずっと晴れない…。カタチにならない、イライラしてしまう気持ちを、どうしても整理できないことがありますよね。お悩み電話相談室「ことり電話」には、とにかく誰かに愚痴を聞いてほしい!という…